予兆とは夢にも思わなかった
予兆とは夢にも思わなかった
2020.04.08

ある日、首にしこりがあることに気づき病院を受診し、上咽頭がんステージⅡの告知を受けました。慢性副鼻腔炎だったこともあり、鼻詰まりや嗅覚障害ががんの予兆だったとは夢にも思いませんでした。

 「首のしこりはリンパ節転移によるもので、腫瘍は上咽頭にあります。5年生存率は…」と主治医の説明を受けましたが途中から頭が真っ白になり言葉が入ってきませんでした。

それでも「あぁ、私死ぬんだ」ということをはっきり自覚しました。そして、「例え死ぬのだとしても今ではない」と強く思いました。

主治医から「上咽頭がんには放射線治療と抗がん剤治療の併用が非常によく効きます。副作用は確かにキツイですが試す価値は大いにあります。」と提案されました。

 70Gy×35回の放射線治療で喉はやけ、唾液腺も焼き尽くしました。治療の最後は、口からの飲食は不可能になり、胃瘻で栄養を補給しました。

私の治療は標準治療のみでしたが、病院選びの決め手になったのは「総合病院」だったことです。予告されていたように、口からの飲食は不可能になり口腔内の乾燥もひどかったです。しかし、その度に院内の歯科を受診できたり、胃瘻増設以降のケアを消化器内科の先生がしてくださったり本当に総合病院で治療して良かったと思います。

3年たった今でも唾液の出は悪くペットボトルが手放せません。しかし、定期検査でも再発はなく、当たり前の生活が戻ってきました。標準治療を総合病院で行なったこの決断に満足しています。