高濃度ビタミンC点滴療法の効果とは?
高濃度ビタミンC点滴療法の効果とは?
2020.09.14

高濃度ビタミンC点滴療法とは?

そもそも、「ビタミンC」とは栄養素としての一般的な呼び名で、化学名を「アスコルビン酸」といいます。

これを点滴で一度に12.5gから100gほどを入れ、血中濃度を3.5~4.0mg/mlまで上げてがん細胞を叩くというのが、高濃度ビタミンC点滴療法で一般的に行われる治療法です。
ビタミンCは身体で作り出すことが出来ない栄養素なので、体内に蓄えておくことができません。

また、ビタミンCは水に溶ける性質があるので、どれだけ多く量を注入しても尿と一緒に排出されます。そのため、がん細胞に効くだけのビタミンCの濃度を保つには、2~3日おきの点滴が必要とされています。

口から摂取する形ですと、3~4g飲むだけで下痢を起こす人もいますし、消化器官を通過する際にどんどん酸化してしまい、小腸でも吸収する能力に限界があるので、点滴による摂取というのは理に適っているのです。

なぜビタミンCはがん細胞に効果があるのか。

ビタミンCは体内で酸化されることで、強力な抗酸化作用を発揮します。そして、その際に大量の過酸化水素を発生させます。
正常な細胞だと過酸化水素を中和することができますが、癌や悪性腫瘍は過酸化水素を中和することができずに死滅してしまいます。

そのため、高濃度のビタミンC点滴は癌や悪性腫瘍に対して効果的と言われています。
他にも白血球やマクロファージの機能を高めて免疫機能を増強や、胃癌等の原因といわれるニトロソアミンの生成を抑えたりもします。

さらに抗癌作用を有するインターフェロンの生成を促進したり、副腎に働きかけアドレナリンの分泌を促進することでストレスから守ったりもしてくれます。ビタミンCは身体にとっていい事だらけの成分なのです。

どのようながんに効果があるのか。

1)がん細胞を死滅させる効果

高濃度ビタミンC点滴療法は、これまでの研究や報告から多くのがんに効果があることがわかっています。

例えば、脳腫瘍・肺がん・胃がん・大腸がん・すい臓がん・肝臓がん・膀胱がん・腎臓がん・乳がん・前立腺がん・卵巣がん・子宮がん・悪性リンパ腫・白血病・その他多くのがんに効果があるとされています。

手術や抗がん剤治療、放射線治療が有効ながんの場合は、まずそちらを優先して行い、補完代替療法として活用しましょう。
超高濃度ビタミンC点滴は副作用が非常に少ない安全な治療法であり、併用もおすすめです。

ただし、高濃度ビタミンC点滴療法は、同じ部位のがんでもその効果には個人差があります。

2)がん治療としての副作用が少ない

ビタミンCそのものには大きな副作用はないため、しっかりとしたプログラムに乗っ取り行うことで、重篤な副作用はほとんどありません。ビタミンC療法でみられる副作用は、抗がん剤・放射線の副作用に比べれば非常に軽度です。

抗がん剤や放射線療法は、腫瘍細胞のみならず、正常な細胞にまでダメージを与えてしまうというマイナス面がありますが、高濃度ビタミンC点滴療法は、この点においては、従来のがん治療とは異なり、ほとんど正常細胞にダメージを与えることはありません。

3)他のがん治療と併用でき、副作用を軽減させる

放射線治療を行った場合、程度の差こそありますが正常な皮膚も傷つけてしまいます。高濃度ビタミンC点滴療法を併用することによりその程度は軽減され、回復も早まります。そのような負担を少しでも軽減できるのであれば、併用する価値は十分にあるのではないでしょうか。

ビタミンCは、ある種の抗がん剤の副作用を軽減する、抗腫瘍効果を高めるというデータもあります。

4)抗ストレス物質としての効果が期待できる

がんの患者は心身ともに大量のストレスを抱えることになります。ストレスは、体内のビタミンCを消費してしまうので、その結果、免疫力が落ちてさらにストレスにも弱い状態に陥ります。

がん患者さんは、精神的なストレスを緩和し、免疫力を高めるためにも、健康な人より大量のビタミンCを必要としているのです。

高濃度ビタミンC点滴療法を受ける際の注意点とは?

高濃度ビタミンC点滴療法は比較的身体にとって害の少ない治療法であると言えますが、
中和されるよりも多くのビタミンCを体内に点滴するとなると、ビタミンを分解する腎臓に大きな負担がかかってしまいますので検査が必要です。

また過剰摂取による副作用が起きていないかも必ずチェックをしましょう。
剰摂取してしまい副作用を起こさないよう注意して下さい。

高濃度ビタミンC点滴療法にはたくさんのメリットがあることがわかりました。補完代替療法として取り組みたいと考えた方は、必ず担当医に相談して行うようにしましょう。