香りを使ったがん治療について  〜アロマテラピーの有効性〜
香りを使ったがん治療について  〜アロマテラピーの有効性〜
2020.05.27

がんの三大療法と呼ばれている抗がん剤治療や放射線治療、手術には副作用が大きく身体的にも精神的にも大きな負担があります。

そこで注目されているのが香りを使ったがん治療、アロマテラピーです。

今回はアロマテラピーの効果やがん治療に用いられる理由等についてお伝えしていきます。

アロマテラピーとは

アロマテラピーとは植物から抽出した香り成分である「精油(エッセンシャルオイル)」を使って美と健康に役立てていく自然療法です。

アロマテラピーには下のようなメリットがあるとされています。

  • 心と身体のリラックスやリフレッシュを促す
  • 心と身体の健康を保ち、豊かな毎日を過ごす
  • 心と身体のバランスを整え、本来の美しさを引き出す
  •  

    アロマテラピーのメカニズム

    五感の中で唯一脳にダイレクトに伝わるのが「嗅覚」です。

    嗅覚が香りをキャッチすると、感情や本能を司る「大脳辺縁系」や自律神経を司る「視床下部」にその情報が伝わり、体温や睡眠、ホルモンの分泌、免疫機能などの心身のバランスを整えます。

    またアロマテラピートリートメント等によって、精油成分が皮膚から身体に働きかける事も分かっています。

    なぜがん治療でアロマテラピーが用いられるのか

    がん治療によって女性としての自信の喪失や抗がん剤治療の副作用による脱毛、治療の副作用で気分が滅入る、がんによる不安から生活が十分に楽しめない等の心や身体の不安、不調が生じます。

    そんな不安や不調を香りで癒やし、和らげるためにアロマテラピーが用いられます。

    ◯心理的な症状の緩和
    不安や恐怖の軽減・自信喪失、絶望感の緩和・自律神経の調整

    ◯身体不調の緩和
    ・むくみの軽減、身体症状の軽減・冷えの緩和

    アロマテラピーの注意点

    アロマテラピーを利用する場合にはいくつか気をつける点があります。

    まず精油の中には女性ホルモンのエストロゲン様作用をもつ特殊なものがあります。乳がんや子宮体がんのような患者さんは女性ホルモンが悪影響を及ぼす可能性があるので、そのような精油の利用は避けた方がよいです。

    また、発がん性のあると考えられているエッセンシャルオイルもありますので、使用は避けたほうが良いですし、アロマテラピーで用いられる精油にはまれに皮膚がヒリヒリしたり赤くなったり痒くなったりします。そのような場合には使用を控えた方がよいです。

    症状別オススメのエッセンシャルオイル

    緩和したい症状によってオススメのエッセンシャルオイルがあります。それは各アロマによってそれぞれ異なる作用をする成分が含まれているためです。自分の悩みに合ったアロマを選ぶことで、症状を緩和できます。

    ですがアロマを選ぶ際に一番大事なのは「アロマを嗅いで気持ちよく感じること」です。下記に書いてあるものを参考に、お店に行って香りを試してみてください。

    ①気分の落ち込みにオススメのアロマ

     
    これらのアロマの成分には気分の落ち込みを改善する作用があると言われています。沈みすぎた気分を明るくしたり、気分を開放してくれるかもしれません。

    ・ラベンダー:草の青っぽさが残るフローラルで穏やかな香り。鎮静作用と高いリラックス効果があります。

    ・ローズマリー:草木のスッキリいた香り。強壮作用が期待でき、心身を温め沈んだ気持ちを元気にしてくれる

    ・ローマン カモミール:甘いりんごのような草の香り。鎮静と緩和の働きが期待でき、不安やイライラを取り除いてくれます。

    ・シダーウッド:甘い木の香り。精神のバランスを保ってくれます。

    ・ベルガモット:グリーンシトラス系の甘く爽やかな香り。精神が張り詰めたり煮詰まったりしている方にオススメです。

    ・ジャスミン:濃く甘い花の香り。効用と鎮静の作用が期待でき、精神のバランスを保ちたいと木にオススメです。

    ・レモン:グリーンシトラス系の香りで、気分を爽やかにリフレッシュしてくれます。

    ②眠れない時にオススメのアロマ

     
    ・ラベンダー:草の青っぽさが残るフローラルで穏やかな香り。不眠症対策に一番人気です。
    ・ネロリ:フローラルなオレンジの香り。リラックスしたいときや強い不安や緊張を癒やしてくれます。
    ・ローズ:甘いバラの香り。自信を取り戻し元気が出ると人気です。
    ・オレンジ スイート:甘くフルーティーな香り。不安から開放され明るい気持ちで眠れるようになります。
    ・イランイラン:フローラルで甘く、強い香り。高い鎮静作用が期待でき、緊張やイライラがつのってパニックになっている時にもオススメです。

    必ずプロに相談して初めよう

    アロマテラピーには様々な効果がありますが、中には治療中のがん細胞にとって良くないものもあります。

    自己判断でエッセンシャルオイルを選ぶのは危険ですので、必ず使用前には担当医と医師に相談し、アロマテラピーのプロがいるお店で敵したオイルや方法を選ぶ用にしましょう。