ホメオパシーを用いたがん治療について
ホメオパシーを用いたがん治療について
2020.12.10

ホメオパシーという治療法を聞いたことがありますでしょうか?

海外では知名度が高い療法ですが、日本ではまだまだ浸透していない治療法です。

今回はホメオパシー療法についてお伝えしていきます。

ホメオパシーとは

ホメオパシーは、本来、体に備わっているといわれる自己治癒過程、自然治癒力に働きかけ、病気の人が全体のバランスを取り戻し回復していくと考えられています。

疾患や症状よりも病気の人、その人に焦点をあて、オーダーメイドの個別性と多様性を特徴とする全人的(ホリスティック)な医療です。

世界保健機関が認めるように、現在世界の80カ国以上で用いられている補完・代替療法です。

特に欧州では約30%のセルフケア利用率を含め、発祥国のドイツでは家庭医全体の75%がホメオパシー薬を処方しています。
日本における漢方のような存在です。ホメオパシーには2つの基本原則があります。

類似の原則

医学の祖であるヒポクラテスの概念を引き継いています。ある物質(ホメオパシー薬)が健康な人に引き起こす症状と類似の症状を示している障害に対して、その物質が治療に使われるという原則です。症状を引き起こすものがその症状を癒やすと考えるのです。

身体の持つ自己治癒システムを刺激し、量的な反応ではなく質的な反応を引き起こし、回復をもたらすと考えられています。

最小限で効果的な投薬を行う

ホメオパシー薬を作る過程で段階的に薄めたり、振盪(振り動かすこと)を加えます。製造過程では単なる希釈だけでなく振盪を加えることで、多様なポテンシー効力をもつことになります。

ホメオパシーに使われる薬とは

ホメオパシー療法では一般的にレメディと呼ばれる薬を使います。
3ミリ程度の小さな砂糖玉を使用します。

レメディは現在では3000種以上あり、約65%が植物から作られており、その他動物や鉱物から作成されています。
化学物質による副作用はないため、赤ちゃんや妊娠中の方、お年寄りでも安心して摂取できます。

レメディそのものは安全と言えますが、その使い方によっては危険な状況にもなりえますので、摂取の際には注意が必要です。

ホメオパシーとがん治療

ホメオパシーは誰もがもつ自然治癒力に働きかける治療法です。
自然治癒力によって回復できる病気や症状であれば効果が期待できることから、がん治療においても効果が期待出来ます。

治療という概念や目的も様々ですし、治るという意味も様々です。病気や症状が治ることも期待できますが、生活の質の向上も見込めます。

がん治療中はどうしても生活の質を保つことが難しいときもあるため、ホメオパシー療法を用いて、生活の質の向上、及びがんの治療を行うのです。

ホメオパシー療法における副作用的反応

ホメオパシー療法にも副作用はあります。
治療中に気をつけなければならないのはアグラベーションとプルービングです。

アグラベーションとは悪化を意味します。通常は病気自体の悪化や、症状の悪化をいいますが、ホメオパシーでは、ホメオパシー薬を服用したときに一時的な症状の悪化である治療的アグラベーションが、慢性疾患に認められることがあります。

頻度は10%以下ですが、これは自己治癒過程が始まった好転反応と考えられていますが、時に強い反応であったり長期化したりすることもあります。

治療的アグラベーションは、通常ホメオパシー薬服用後1週間以内にみられます。多くは2週間以内に治まった後治療的アグラベーションは改善へ向かいます。

一方プルービングは、現在の病気の症状でなく、病気と関係なく新しい症状が起こることです。ホメオパシー薬服用によってもたらされた薬の作用と考えられています。

ルービングが生じる頻度は非常に低いのですが、プルービングはもともと健康な人にホメオパシー薬を投与して起こる反応や症状をみる検査ですが、治療を目的としてホメオパシー薬を服用した患者にも起こす可能性があります。

病気に対する医学的な知識や臨床経験があってはじめて、治療的アグラベーションやプルービングを、病気自体の悪化と識別することができます。ホメオパシーのレメディは安全であっても、それを用いる治療者によって安全でないものになる可能性があります。

まとめ

ホメオパシー療法では疾患を対象に治療するのではなく、病気の人に対して個別に治療が行われます。個別の治療であるからこそ効果が期待できます。

ホメオパシーは病気を根本からなくすという、レメディによって症状を自然排出し、身体を浄化するという考え方です。

がん治療にも効果が望めますので、専門医に相談してみるとよいでしょう。また、治療を受ける際には必ず担当医に相談し、ホメオパシー療法を行うようにしてください。