がん検診のメリット・デメリットについて
がん検診のメリット・デメリットについて
2021.06.14

現代の日本では2人に1人が一生のうち一度はがんになり、3人に1人が、がんで死亡すると言われています。それほど日本人にとってがんは身近な病気になっています。

がんに罹っていないか不安、できるだけ長生きしたいと考え、がん検診に興味を持ったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回はがん検診とはなにか、がん検診のメリット・デメリットをお伝えしていきます。

参照元:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000059490.html

がん検診とは

がん検診とは、身体にがんがあるかどうかを調べることができる検診です。
「がんの疑いがある(要精密検査)」か「がんの疑いなし(精密検査不要)」か、を調べることができます。

無症状のうちに早期にがんを発見し、適切な治療を行ってがんによる死亡を減少させることが目的です。

国が推奨するがん検診は下記の5つです。ご確認ください。

その1:胃がん検診
問診・胃X線検査または胃内視鏡検査

その2:子宮頸がん検診
問診・視診・細胞診・内診・必要に応じてコルポスコープ検査

その3:肺がん検診
問診・胸部X線検査・喀痰(かくたん)細胞診(該当者のみ)

その4:乳がん検診
問診・乳房X線検査(マンモグラフィ)                   

その5:大腸がん検診
問診・便潜血検査

がん検診のメリット

メリット1:早期発見できる

がん検診の最大のメリットは、検診によってがんを早期発見できることです。
発見が遅ければ遅いほどがんは進行してしまいます。早い段階で発見することで早くから治療を受けることが、命を守ることができるのです。

メリット2:がん治療が容易である

がん検診は、「検診を受ける時点で症状がない健康な人」が対象となっています。そのためがん検診では、がんが早期の段階で見つかりやすいのです。早期のがんほど治療が可能ですし、身体への負担や経済的負担、時間の負担が少ない治療ですみます。
 

メリット3:がん以外の病気が見つけられる可能性もある

がん検診はがんを見つけてそのがんによる死亡率を減らすことが目的ですが、がん検診ではがんが見つかるだけではなく、がんになる前段階の病変を見つけることもできます。
がんになる前段階の病変とは、具体的にはポリープや潰瘍、異型上皮などです。こうした病変が軽い場合は経過を観察し、必要に応じて治療することになります。がんを未然に防ぐことができるのです。

メリット4:安心して生活できる

がん検診を受けて「がんの疑いなし」と診断されればひとまず安心して過ごすことができます。ですが、2人に1人が一生のうちに一度はがんになります。安心しすぎずに定期的ながん検診を欠かさないようにしてください。

がん検診のデメリット

デメリット1:がん検診で100%がんが見つかるわけではない

がん検診の技術は進歩していますが、どのような優れた検査でも100%の精度ではありません。がんが小さすぎたり、見つけにくい場所や、見つけにくい形をしていたりする場合には、検査を受けてもがんを見逃してしまうこともあります。がん検診の精度はがんの種類や検査の精度によって異なります。

デメリット2:結果的に不要な治療や検査を受けることになる可能性がある

がん検診でみつかるがんには、その後進行するがんにならなかったり、そのままの状況にとどまったりして命に影響しないがんもあります。

今のがん検診の技術では、このようながんと普通のがんを区別することができません。そのため、早期治療のためにこのような進行しない可能性があるがんにも手術などの治療が行われますが、この治療が本来は不要だった可能性もあります。

また、がん検診で「がんの疑いがある」と診断されると精密検査が必要となりますが、精密検査を受けた結果、「がんではなかった」と判定されることが多くあります。結果的にみれば不必要な検査が行われたことになりますし、受診者には心理的な負担も金銭的、時間的な負担もかかることになります。
ですが、がんであるかそうでないかは、精密検査を受けて初めて分かるものですので、精密検査をしないわけにはいかず、ある程度は避けようもないのが現状となっています。

デメリット3:検査によって身体に負担がかかる

X線検査で使うバリウムでは便秘になることがありますし、内視鏡で出血や胃や腸に穴を開けてしまう可能性もあります。放射線検査によって被爆してこともあります。検査を受けることで少なからず身体に負担がかかってしまうのです。

まとめ

がん検診にはメリットもデメリットもあります。
それでも、がんの早期発見や早期治療のためには、がんから命を守るためには、がん検診を受けることが重要です。デメリットよりもメリットの方がはるかに上回るのががん検診です。

メリットデメリットを理解した上で、定期的にがん検診を受けるようにしましょう。