がんの進行が止まる?温泉療法の効果について
がんの進行が止まる?温泉療法の効果について
2020.11.05

がん治療で温泉に行くという方もいます。

温泉には様々な効能がありますし、癒やし効果もあります。その効果を求めて温泉に行く方も多いのです。

今回は温泉の効果について詳しくお伝えしていきます。
温泉療法

温泉とは?

温泉とは「温泉法」という法律に基づいて定められており、地中から湧出する温水、鉱水及び水蒸気その他のガス(炭化水素を主成分とする天然ガスを除く)を有するものと定義されています。

環境省が管理する法律で定められた成分が一定量含まれていれば「適応症」が記載できるようになっています。
温泉療法

温泉療養の効果とは?

どんな効き目がある?

温泉の含有成分、入浴の温熱作用、周辺の環境や気候などが総合的に働き、心理反応や生体反応を引き起こすことで効果を発揮します。

病気が治る?

特定の病気の治療というよりも、症状や苦痛の軽減や健康の回復と増進といった、
上記のような全体的に改善する効果があります。

すぐに効果がでる?

短期間でもリフレッシュ効果がありますが、十分な効用を得るためには2~3週間程度の療養期間が適当と言えます。

医者に相談するべき?

病気やその人の状態によっては、悪化する場合がありますので、担当医や温泉療養の専門的知識のある医者(温泉療法医など)に相談をしましょう。薬物、運動と休養、睡眠、食事などの指導を基に行うと良いでしょう。

療養泉について

療養泉とは、温泉のうちとくに療養に役立つ泉質をもつ温泉を指します。
療養泉には必ず泉質名がつけられており、泉質ごとの「適応症」があります。適応症には、泉質を問わず共通する「一般的適応症」と泉質によって定められた「泉質別適応症」があります。

一般的適応症

・筋肉、関節の慢性的痛みやこわばり
(関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、神経痛、五十肩、打撲、挫折などの慢性期)
・軽い喘息、肺気腫
・痔の痛み
・運動麻痺による筋肉のこわばり
・冷え性、末梢循環障害
・胃腸機能の低下(胃がもたれる、ガスがたまるなど)
・軽症高血圧
・自立神経不安定症やストレスによる諸症状
 (睡眠障害、うつ状態など)
・耐糖能異常(糖尿病)
・軽い高コレステロール血圧
・病後回復期
・疲労回復、健康増進(生活習慣病改善など)

全体的改善

        
・症状、苦痛が軽減
・健康の回復、増進など

療養泉の種類

療養泉は温泉もしくは主な含有成分に基づいて分類されています。それぞれの泉質固有の「泉質別適応症」があるので各特徴を知っておくことで目的に応じた利用に役立ちます。

1:単純温泉 代表的な温泉地:鬼怒川温泉、道後温泉、下呂温泉

溶存成分(ガス成分を除く)が1,000mg/kg未満で泉温は25℃以上
 特徴:アルカリ性単純温泉はpH8.5以上で刺激はマイルド
 浴用:自律神経不安定症、不眠症、うつ状態

2:塩化物泉 代表的な温泉地:秋保温泉、城崎温泉

俗にいう“熱の湯”。陰イオンの主成分が塩化物イオン
 特徴:皮膚に塩分が付着するため、保温効果や循環効果がある
浴用:きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症
飲用:萎縮性胃炎、便秘

3:炭酸水素塩泉 代表的な温泉地:湯村温泉、鳴子温泉

俗に言う“美人の湯”。陰イオンの主成分が炭酸水素イオン
 浴用:きりきず、末梢循環障害、冷え性、皮膚乾燥症
 飲用:胃十二指腸潰瘍、逆流性食道炎、耐糖能異常(糖尿病)、高尿酸血症(痛風)

4:硫酸塩泉 代表的な温泉地:玉造温泉、河口湖温泉

陰イオンの主成分が硫酸イオン
特徴:飲んで胆のうを収縮させて腸のぜん動を活発化する
 浴用:きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症
 飲用:胆道系機能障害、高コレステロール血症、便秘

5:二酸化炭素泉 代表的な温泉地:有馬温泉、別府温泉郷

俗に言う“泡の湯”。入浴すると小さな気泡が身体に付着する。二酸化炭素を1,000mg/kg以上含む
特徴:炭酸ガスが皮膚から吸収され、保温効果や循環効果が知られている
 浴用:きりきず、末梢循環障害、冷え性、自立神経不安定症
 飲用:胃腸機能低下

6:含鉄泉 代表的な温泉地:長良川温泉、登別温泉

鉄(Ⅱ)イオン、鉄(Ⅲ)イオンを合計で20mg/kg以上含む。
特徴:空気に触れると、金色に変色 します。
飲用:鉄欠乏性貧血

7:酸性泉 代表的な温泉地:新玉川温泉、岳温泉

水素イオンを1mg/kg以上含む。
特徴:酸性が強いと入浴で皮膚にしみ、口にすると酸味があります。殺菌力が強いです。
浴用:アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、皮膚化膿症、耐糖能異常(糖尿病)

8:含よう素泉

よう化物イオンを10mg/kg以上含む。
特徴:非火山性の温泉に多く、放置すると黄色く着色します。日本は、よう素の主要生産国です。飲んで総コレステロールを制御します。
※ただし、甲状腺機能亢進症がある場合には注意してください。
飲用:高コレステロール血症

9:硫黄泉 代表的な温泉地:草津温泉、別所温泉

硫黄泉を2mg/kg以上含む。
特徴:殺菌力が強く、表面の殺菌やアトピーの原因物質を取り除きます。
浴用:アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、表皮化膿症
飲用:耐糖能異常(糖尿病)、高コレステロール血症
※硫化水素型は、抹消循環障害が追加されます。

10:ラジウム泉 代表的な温泉地:玉名温泉、湯の山温泉

ラドンを30×10-10Ci/kg(8.25マッヘ単位)以上含む。
特徴:温泉に含まれる微量の放射能は、炎症に有効です。
浴用:高尿酸血症(痛風)、関節リウマチ、強直性脊椎炎など

温泉にはそれぞれ多く含まれる成分によって泉質固有の「適応症」があります。

それぞれの特徴を知り、温泉療養などの目的に合わせて利用しましょう。

まとめ

温泉は身体を温めることができ免疫が高めることができ、様々な病気の療養だけでなく心の療養にもなります。

がん治療にぜひ利用してみてはいかがでしょうか。